サイディングの塗装
今、新築の大半の外壁に窯業系サイディングという建材が使われています。
8割りがセメントで残り2割が繊維質、増量剤で構成されています。
サイディングは工期短縮や施工性の良さ、豊富なデザインから多くの住宅で使用されている建材で、現在の日本の8割近くが窯業系サイディングと言われています。
注意点としては主成分がセメントの為、防水が切れると水分がボード内に染みこみ、夏場の日差しによる膨張、冬場の凍結による膨張などで反り、割れが発生するおそれがあります。厚さも以前は12mm(今は販売されていない)14mm~17mm主流は14mmこれは釘止め15mm以上は金物で固定をしていきます。
新築時はアクリル塗装のサイディングから無機、光触媒加工がされた物まで防水性のは7年~20年と差があります。防水性を保つために定期的な塗装が必要です。但し無機、光触媒加工のサイディングは難付着サイディングと言われ、塗替えの際は下塗り材の選定を間違えると剥がれなど不具合が発生するので最新の注意が必要です。
また、サイディングの綱ぎ目やサッシ周りにはシーリング材で防水されています。シーリング材が切れたり、剥がれると劣化を早める原因となります。
基本的には塗装によるメンテナンスは必要です。元の柄を活かすクリア塗装がありますがこれは築10年前後でサイディング材が痛む前に塗装する事を推奨しています。クリア塗装の場合は下塗りが必要なく上塗りの2回塗りとなります。シリコン、フッソ、無機など色々な種類があり耐用年数も10年~20年と千差万別です。
色を変えてイメージを変える事も可能ですし2色塗分け、3色塗分けなど柄を活かした高意匠仕上げも可能です。